星の数ほど性癖はある！オネエ男子と恋に落ちるTL2選

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星の数ほど性癖はある！オネエ男子と恋に落ちるTL2選

セクシャルマイノリティを表す“LGBT”という言葉が浸透し始めている昨今。同性愛者や両性愛者、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの頭文字から作られた言葉ですが、人の性とは実にたくさんのタイプがあることがわかります。それはTLの世界でも同じ。体の性は男女のラブストーリーながらも、いろいろな形の“愛”が描かれています。
そこで今回は、オネエ男子と恋に落ちるTL漫画を2作品ご紹介。複雑だけど、妙に色っぽい恋物語をお楽しみください！

: 就職を機に上京したえみは、いとこの喜一とルームシェアをすることに。喜一は優しいイケメンですが、オネエ男子。男女での同居にはなりますが、えみは安心して快適な新生活を始めます。
ある日、バーテンダーの喜一はお目当ての男性とデートすることになり、えみはお祝いのために先に家で1人お酒を飲んで彼の帰りを待つことに。しかし、そのまま眠ってしまい、深夜に目を覚ましたところで喜一が帰宅。なんと、好きな人とうまくいかなかったとえみにすがって、キスを求めてきます。えみはなぐさめるために応じるのですが、そこから事態は急展開！突然、性に火がついた喜一は、えみを押し倒してどんどん求めてきて…！？見たことのない喜一の様子に、えみは動揺しながらも、受け入れてしまうのです。

喜一は見た目も言動もまさにオネエ。好きな人も最初は男性と言っているので、いわゆるゲイなのかな、と思わせて展開するのですが、途中から主人公も読者も大混乱！もしかしてバイ（両性愛者）！？と思えてしまいます。とはいえ、だんだん2人が男とか女とか関係なく、相手そのものを愛しているのだ、というシンプルな感覚に慣れてきて、とてもハートウォーミングな気持ちに。人を愛したり欲情したりするのに、決まった形や枠は必要ないのですね。性の概念を超え、すっぽんぽんの状態で愛する“裸の愛”に、純粋さすら感じてしまいました。
ちなみに、喜一はかなりのエッチ好き。「ゴムいーっぱい買って帰って一日中してよっか？」なんてセリフ、ちょっと言われてみたい気も…。エッチ中のキャラが違う喜一も、注目してみてくださいね。

作品詳細はコチラ

: 自信のなさから、長い前髪で顔を隠している七海。優しい先輩の石田に、密かな恋心を抱いています。しかし一方で、苦手なトップスタイリストでオネエ系男子・天野になぜか目を着けられ、ついに部屋へと連れ込まれてしまう事態に！服を脱がされ大ピンチ…かと思えば、天野は七海の長い前髪を切り、絶世の美女へとメイクアップします。可愛く生まれ変わった七海は心から感動し、お礼を言おうとしたその瞬間。なんと天野は七海にキスをしてきたのです！
驚いた七海でしたが、次の日出勤すると、思い人の石田にイメージチェンジした姿を褒められ、ちょっといい気分に！しかし。その後、石田の思いもよらない告白を耳にし、絶望の淵に突き落とされてしまうのです…。が、これをきっかけに、七海と天野の関係は近づいて…！？

天野はオネエ男子ではありますが、口調だけのタイプ。七海に迫る姿はたくましく、女性を狙うストレート（異性愛）の男性そのもの。営業オネエ的な印象を受けます。ですが、“オネエ口調”と“激しい愛撫”というギャップがそこはかとないエロさを引き出していて、なんだかとてもドキドキさせてくれます。七海に対しかなり積極的で、壁ドンやら顎クイやら、トキメキ要素が盛りだくさん！後半はすっかりオネエっぽさを忘れてしまうほど、エロさとカッコよさが際立ってきます。
もう1つ、私がキュンときたのは、七海の素直さ。「ありがとう」がまっすぐ言えたり、ゆだねるときは素直に甘えたり、とても「可愛いな」と思えます。仕事に対する前向きさも、物事を屈折して考えない性格だからこそ。やはり素直な心を持つと、恋も見た目もうまくいくのかもしれないですね。

作品詳細はコチラ

いかがでしたか？どちらもオネエ男子が登場する作品でしたが、『オネエ失格～ケダモノに豹変した午前3時～』はオネエ度80％、『今すぐオレに抱かれてみる?～オネエ男子は野獣系!～』はオネエ度30％という印象。あなたはどちらがお好みでしょうか！？
人の数だけ性の形は存在します。オネエと一言でいっても、女性の性を持った方もいれば、男性の性をもっている場合も。さらにその恋愛対象は、男性であることも、女性であることもありえます。自分の常識の中で「ありえない！」と思う恋愛も、実際には「ある」のです。もちろん漫画はフィクションですが、そんな知識を持って読むと、より感じ方も変わってくるかもしれません。まだオネエ男子との恋愛漫画を読んだことがないならば、この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか？

【プロフィール】
凛音（りんね）
恋愛コラムニスト
自身の結婚・離婚経験から恋愛や性に前向きな女性の生き方を提案するコラムを執筆。心理カウンセラー、カラーセラピスト、筆跡心理学アナリストなどを習得し、女性の体コラムの連載や、情報サイトの専属ライターとして活躍中。